トレーサビリティの実現とサプライチェーンの強化

「ダイヤモンドの原石が1日で製品に変わる」

これはドバイ・ダイヤモンド・カンファレンス2022のパネルディスカッション「Rethinking the Diamond Supply Chain」でSynova SA社の創設者兼CEO、Bernold Richerzhagen氏が述べたビジョンです。

このような発想が生まれる背景にはサプライチェーンを変革するテクノロジーの存在がありますが、その中でもトレーサビリティは大きな部分を占めています。

真の意味でのトレーサビリティを実現することは、一昔前のダイヤモンド業界にとって最大の課題でしたが、サリネのダイヤモンド・ジャーニーがそれを実現したことで、サプライチェーン全体が次のレベルを目指し始めています。

Diamond Journey Traceability report

サリネのトレーサビリティ・エコシステム

サリネはダイヤモンドのパイプライン全体(鉱山~中流~下流~消費者)を追跡するためのプラットフォームを構築してきました。このトレーサビリティ・エコシステムには、ドバイやインド、ベルギー、ナミビアなど世界各国から採掘業者、入札業者、メーカー、小売業者が参加しています。

サリネのダイヤモンド・ジャーニーは、原石から研磨に至る各工程でダイヤモンドの原産地と所有者の変遷を客観的なデータに基づいて提供する検証可能な唯一のトレーサビリティ技術です。

 

小売店のトレーサビリティ実現

テクノロジーの助けを借りて、小売店はダイヤモンドの原石やその採掘場所、研磨プロセスの詳細など、ダイヤモンド1つ1つのストーリーを個別に語れるようになりました。それに加えて、今日の市場で必須とされているサステナビリティをまきこむ大きなストーリーも語ることができます。ダイヤモンド生産が環境に与える影響、採掘にかかわった地域社会、エシカルなダイヤモンドであることの証明・・・。これらすべてが、世界全体の目標とダイヤモンドを結びつけるのです。

サプライチェーン全体の透明性は小売業者がダイヤモンドの由来に自信を持ち、顧客からの信頼を勝ち取るのに大きな役割を果たします。


DIAMOND JOURNEY_Linked

 

ブランド・プロミスの実現

トレーサビリティ・エコシステムはダイヤモンドに関する自社のブランド・プロミスとその実現にも貢献します。例えば、ダイヤモンドの産出地域やそれが辿ってきた道のりを自己申告に頼るのではなく、正確で検証可能なデータを使ってブランドの価値や特徴を反映したアイデンティティを作り出すことができるようになります。

競争が激しい市場では「独自性」=「ブランドの強み」になります。小売業者は顧客との約束やストーリーを構築するためにサリネのトレーサビリティから必要な情報を入手し、ダイヤモンド・ジャーニー・デジタル・レポートを使ってダイヤモンドのストーリーを生き生きと消費者に語ることができます。

 

製造工程のトレーサビリティ

トレーサビリティの価値を最も実感できるのは、パイプラインの末端、つまり小売店や消費者ですが、中流行程(製造段階)でもそのメリットが理解され始めています。

サリネのトレーサビリティ技術によって、工場内や各所で行われる研磨工程など複雑な環境下で移動し続けるダイヤモンドを今までにないレベルで管理することができるようになるだけでなく既存の製造システムやパイプラインとシームレスに統合し、エコシステムに参加することで大きな利益を得ることができるようになります。

DJ Partners

トレーサビリティ・エコシステムへの参加

サリネのトレーサビリティ・エコシステムは、世界中の採掘業者、入札業者、製造業者、小売業者のダイヤモンド・サプライチェーンを強化しており、より魅力的で、信頼できる、忘れられない売り場体験を実現するのに欠かせない役割を果たしています。ブシュロンをはじめとする世界の有名ブランドがサリネのトレーサビリティ・エコシステムに加わり、ブランドごとにデザインされたレポートを提供することで自社のストーリーやイメージを表現しています。

サリネのトレーサビリティ・エコシステムに参加して、ダイヤモンド・パイプラインの中流から下流に至るすべての領域で今すぐそのメリットを享受しましょう。