ダイヤモンドの新基準「ライトパフォーマンス」

ダイヤモンドの新基準「ライトパフォーマンス」

ダイヤモンドの世界にはその美しさ、希少性、価値を評価する絶対的な基準として長らく「4C(カラット、カラー、カット、クラリティ)」が君臨しており、ダイヤモンドの購入を真剣に悩む人にとって価値を知るための重要な手がかりになっています。


インターネットの普及により、これまで知らなかった膨大な情報にアクセスできるようになり、4Cがより身近なものになりました。 Google で「ダイヤモンドの選び方」を検索すると、3,000 万件がヒットします。しかし、この種の情報爆発が消費者の知識の向上につながっているとは言えません。


その証拠に、「ダイヤモンドの信頼」を検索すると 2,000 万件がヒットします。これは消費者がダイヤモンド業界に対して不信感や不安を抱いていることを証明しています。


4Cは貴重な知見を与えてくれますが、ダイヤモンドの全要素を網羅しているわけではありません。この4Cでは触れられていない魅力や個性を照らすのが「ライトパフォーマンス(輝き)」であり、この新たな基準はダイヤモンドの購入体験を一変させる可能性を秘めています。

 

ライトパフォーマンスとは

ほかの宝石とは異なり、ダイヤモンドの姿は光との相互作用によって大きく変化します。することで人々を魅了する輝きとなって現れます。その相互作用によって生まれた(つまり、ダイヤモンドに取り込まれた光が反射・屈折を繰り返し表面に現れた)輝きは、バースマーク(内包物やフロー)、カット、研磨などに起因しており2つとして同じものは存在しません。


4Cで計測されるのはカラット、カラー、カット、クラリティの4つの要素だけあり、ダイヤモンドの魅力を定義する重要な要素、すなわち「光との相互作用」については何も語りません。4Cで同じ評価を受けた個体でも大きな価格差が生まれるのはこのためです。

 

輝きを解き放つ:ライトパフォーマンスという要素

ダイヤモンド小売業者は同じように見えるダイヤモンドをどのように評価し、価格付けしているのでしょうか?また2つのダイヤモンドの間で揺れ動くお客様をどのように導いているのでしょうか?その答えは「ライトパフォーマンス」にあります。

ライトパフォーマンスはダイヤモンドの光の相互作用を科学的かつ客観的に評価する要素で、ブリリアンス (輝き)、スパークル (煌めき)、ファイア (炎)、ライトシンメトリー (対称性) の4つの視覚的要素からなります。

ここでは「ブリリアンス」という要素についてもう少し掘り下げてみましょう。ブリリアンスとは何か?そしてそれはダイヤモンドの性質や価値をどのように反映するのでしょうか。

 

 

ブリリアンスとは

ライトパフォーマンスにおける「ブリリアンス」とは、ダイヤモンドの内側から放射される白く輝く光のことです。これはSarine Light™のような最先端のデバイスによって計測することができます。Sarine Light™は独自の画像技術を用いてダイヤモンドの見た目をY、U、Vの三要素に分解します。Y(輝度)はモノクロの輝度を表し、UとV(色度)は色の属性を表します。

ダイヤモンドのブリリアンスは主にY(モノクロの輝度)で評価されます。YはSarine Light™がキャプチャしたグレーの平均値を基に計算され、グレー値が高いほどブリリアンスのレベルも高く、エクセプショナル、ベリーハイ、ハイ、スタンダード、ミニマムの5段階に分けられます。

この要素はとても重要ですが、それでもダイヤモンドの全体的なライトパフォーマンスを評価する4つの要素の1つに過ぎません。

All about Brilliance

 

ブリリアンスでダイヤモンドを語る

Sarineのダイヤモンドレポートではダイヤモンド固有の視覚的特徴を消費者に伝える重要な要素としてブリリアンスを活用しています。これは4Cで同じ評価を受けたダイヤモンドのギャップを埋め、小売業者が店頭でダイヤモンドを仕分けるための視覚的な後ろ盾となります。Sarine Light Performance™をはじめとする目に見える販促ツールの数々はお客様にダイヤモンドの違いを効果的に伝えるのに役立ちます。

 

今後の旅に乞うご期待

今回の記事ではダイヤモンドのライトパフォーマンスを探す旅の第一歩としてブリリアンスを紹介しました。この旅ではその他にスパークル、ファイア、ライトシンメトリーの要素を順々に掘り下げ、ダイヤモンドと光の戯れが作り出す驚くべき要素を解き明かしていく予定です。

ダイヤモンドとライトパフォーマンスの魅惑的な世界に旅立つ準備はよろしいですか? 

ライトパフォーマンスの詳細は当社サイトの「ライトパフォーマンス」ページをご覧ください。