完全な透明性とブランドの差別化

 

『ダイヤモンド』 ― この美しい石を手に入れるために販売店を訪れたあなたは、独特の威圧感に襲われるはずです。これは前世紀後半からほとんど変わることのない儀式のようなものでした。ミステリアス?そうとも言えますが、歓迎されていないと感じる消費者も少なくありません。


販売店ごとに違うのは「サイズ」「価格」「名前」だけ。小売業界全体でブランドの差別化が成功しているとはお世辞にも言えません。とはいえ、これは顧客の減少と売上低迷を許す理由にはなりません。このような小売業界の「横並び」問題にサリネは「完全な透明性」でメスをいれます。

消費者第一主義

消費の主役がミレニアル世代やZ世代へと替わり、物質至上主義や過剰消費の時代が終焉を迎えつつあります。団塊世代やX世代は製造プロセスを無視していましたが、新しい世代にとってサステナビリティは最重要事項の1つです。

このような消費の新たな流行はダイヤモンド業界にも大きな影響を与えています。これまでのダイヤモンド業界は高い塀に囲まれていたため、ミレニアル世代やZ世代は未だに「宝石」という単語から「血塗られたダイヤモンド」や「アフリカの貧しい国々」という15年前の姿を想像しがちです。「キンバリー・プロセス」や、鉱山コミュニティが第三世界の経済に与えた影響について説明できる一般人は皆無でしょう。
真実のダイヤモンド業界の価値観は現代人のそれと一致しています。未だにミステリアスなベールを被り、古い伝統を死守するために奮闘している小売業界が透明性に舵を切れば業界はより輝きを増すでしょう。

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完全な透明性の実現

サリネはダイヤモンドの生産から販売までパイプラインの全段階で「サステナビリティ」と「透明性」を追求しています。ブランドの差別化、消費者の信頼獲得、ダイヤモンド業界の活性化を実現するためのツールはいくつもありますが、ここでは特に売り場体験をより魅力的に変えるツールを紹介します。

  • eGrading™ - 従来の4C鑑定ではダイヤモンドの完全な透明性を実現することは不可能です。人による鑑定は主観的な要因を消せないため100%信頼することはできません。また鑑定の不備がパイプラインの様々な箇所で問題を引き起こし、ダイヤモンドの唯一性も失われてしまいます。

    eGradingは鑑定主体を「人」から「人工知能」に変えることで、完全に客観的で安定した評価を実現します。また、eGradingのレポートはフルデジタルで分かりやすいので、販売ツールとして使用することで宝石に対する消費者の理解を深めたり、消費者の親近感を喚起したりすることもできます。

  • ダイヤモンド・ジャーニー™・レポート - データに基づくフルデジタルのレポートで消費者をダイヤモンドの核心へと導くことができます。産出された地域や原石の状態に関する情報やラボに持ち込まれてプランニング、ポリッシュ、カットを経て店頭に並ぶまでの旅を俯瞰できるレポートが「完全にサステナブルなダイヤモンド」に裏付けを与えます。

    さらにスワイプやピンチでダイヤモンドのモデルを自在に操作できるインタラクティブなツール「ダイヤモンド・ジャーニー360™」を使えば、インクルージョンやライト パフォーマンス™の詳細まで掘り下げることができます。これこそ完全な透明性といえるでしょう。

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まとめ

透明性への取り組みは近年大きく変化しています。これは前進を続ける業界の見過ごされていた価値を明らかにするでしょう。

また、印象的な売り場体験を提供することで他ブランドとの違いを大きく打ち出すこともできます。常にダイヤモンドの由来を気にしたい消費者はいないでしょう。透明性によって顧客の価値観に応えることが、信頼できるブランドへの近道になります。