ダイヤモンドの真正なトレーサビリティがついに実現

原石から磨かれ宝石に至るまでのダイヤモンドの軌跡は、長く曲がりくねった形をします。

鉱山での誕生から小売店でのセッティングに至るまで、ダイヤモンドは多くの人々の手、工程、段階を経て消費者にたどり着きます。

ダイヤモンドの原産地を特定することは、不可能ではないとしても非常に困難な作業です。特に近年では、トレーサビリティがダイヤモンド業界における最も緊急かつ難しい課題として浮上しています。これには次のような理由があります。

  1. 購入する製品や製品の仕入先に関してより高い信頼性と透明度を求める傾向が消費者の間で広がっている。
  2. 政府や規制機関も、透明性の向上に関する規制を強化している。
  3. そのため、ダイヤモンド企業には、サプライチェーンリスクを軽減し、買い手が望む信頼性を提供できる方法が求められている。

新技術の開発により、ダイヤモンドの追跡・解析体制は間違いなく改善しましたが、技術だけでは十分な対応は不可能です。

 

SARINEのソリューション-壊せない鎖としてのダイヤモンドトレーサビリティ

ダイヤモンドの原産地を追跡する上での最大の障害は、採掘された原石が磨かれたダイヤモンドに変わるまでの工程が分断化されている点にあります。ダイヤモンドは、採掘会社、メーカー、研究所、卸売業者、小売業者など、多くの所有者を経て消費者にたどり着きます。原石は、複数の原石に分けられたあと、それぞれが異なる大きさ・グレーディングの宝石に加工されます。これまでは、これら一つひとつの工程が、記録を改ざんできる機会として存在していました。

Sarineでは、ダイヤモンドのプランニング・加工・マーケティング技術が鉱山から消費者に至るダイヤモンドの全過程を網羅することで、世界で最も高度なトレーサビリティソリューションを提供しています。近年では、Sarineの画期的な研究・開発活動により、トレーサビリティに関する課題を一度に解決できる、多角性・安全性・客観性・有効性に優れたトレーサビリティプロセス『ダイヤモンドジャーニー™』が開発されました。ダイヤモンドジャーニー™の仕組みの動画を見る:

 

 

トレーサビリティの真正を証明する6つのステージ

Sarineのダイヤモンドジャーニー™トレーサビリティでは、コンピュータ化されたAIによる検証と照合確認が、ダイヤモンドのID確認プロセスの6つのステージを網羅。収集されたデータはすべて、独立性と安全性が確保されたSarineのクラウドに保存されます。

ステージ1:原石採掘登録

原石は採掘後すぐにスキャンされ、3Dモデルが作成されます。生産者はデータを原石IDに割り当て、Sarineの安全なクラウドベースシステムにアップロードします。

ステージ2:原産地照合

それぞれの原石はメーカー(研磨業社)でもスキャンされ、メーカーは原石IDおよび生産者名をシステムにアップロードします。システムでは、Sarine独自のアルゴリズムにより生産者のデータとメーカーのデータが照合され、一致すれば正式にメーカーに登録されます。

ステージ3:各製造ステージでのID認証

ダイヤモンドは、プランニング・ソーイング・研磨の各段階で、同じ原石であることが確認されます。ダイヤモンドの現状を各段階で自動登録することで、真正なダイヤモンドIDが途切れのない鎖として作成されます。

ステージ4:最終プラン登録

プランニング段階では、原石や最終製品としての宝石の複数の特徴を含む、最終製品プランがシステムにより収集されます。ダイヤモンドは、研磨の完了後、製品プランの原案と照合され、真正が確認されます。

ステージ5:製品認証

SarineのAIラボで再度検証を行うことで、含有物、比率などのそれぞれのダイヤモンドに固有の特性および真正が確認されます。

ステージ6:SARINE PROFILE™レポート

検証の最終段階では、各ダイヤモンドブランドの仕様に合わせたSarineレポートを、書面または電子データで発行。本レポートには、鉱山での誕生から製品としてのダイヤモンドに至るまでの全加工過程を網羅したライフサイクルが、ビジュアルかつ真正な記録として示されています。

 

SARINEのダイヤモンドジャーニー™トレーサビリティの魅力は、これにとどまりません。

小売店向けにデザインされたSarineのダイヤモンド用指紋技術TruMatch™を使えば、顧客は店頭にいながら、リアルタイムで宝石の採掘・加工データを確認できます。ダイヤモンドをその場でIDやレポートと照合できるTruMatch™があれば、顧客は夢に見た本物のダイヤモンドを、自信を持って購入することができます。

ダイヤモンドのスキャン解析やデータ収集に役立つSarineのグローバルなインフラが、AIを主体とする高度な認証技術によりもたらされたことで、ダイヤモンドトレーサビリティという複雑な謎がついに解決しました。宝石店や小売店は、ダイヤモンドの真正な生い立ちを顧客に伝えられるようになることで、これまでにない信頼や成功を獲得できることでしょう。