ダイヤモンド鑑定書の見方:購入のポイント

ダイヤモンドはしばしば「女の子の親友」と形容され時間を超える魅力を秘めていますが、その美しさだけで価値が決まるわけではありません。ダイヤモンドの真の価値と品質を知りたければ鑑定書を理解する必要があります。 

鑑定書はダイヤモンドが持つユニークな特性について包括的で網羅的な知識を与えてくれるだけでなく、その投資が何世代にもわたって輝き続けることの保証書でもあります。このガイドではダイヤモンド鑑定書を見る際のポイントを解説します。

 

  1. 4C - ダイヤモンド評価の基本情報:

カラット、カラー、カット、クラリティはダイヤモンドの価値に直結する最も基本的な属性です。

  • カラット:ダイヤモンドの大きさ・重量の単位で、小数または分数で表わされます。大きければ良いというわけではなく、ダイヤモンドの価値はほかの三つの要素に大きく左右されます。
  • カラー:D(無色)からZ(淡黄色または褐色)までのグレードがあります。無色に近づくほどグレードが上がり、見た目も良くなります。
  • カット:煌めきと輝きに影響する要素です。Poor(プアー)から最高品質のExcellent(エクセレント)までグレードがあります。
  • クラリティ:内部・外部の欠点(インクルージョンやブレミッシュ)の評価です。欠点の少ないダイヤモンドほど希少価値が高くなります。

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  1. プロポーションとシンメトリー(対称性):

ダイヤモンドの反射する光に重要な役割を果たします。テーブルの割合、クラウンの角度、パビリオンの深さ、ガードルの厚さなどのバランスでブリリアンス(輝きの量)やファイア(虹模様の美しさ)が決まります。

 

  1. ポリッシュとシンメトリー:

ダイヤモンドの全体的な見た目に影響を与えます。ポリッシュは表面の研磨状態、シンメトリーはファセットの位置のことです。これらのグレードが優れているほど美しさも増します。

 

  1. フローレッセンス(蛍光性):

紫外線を当てた際に現れる発光色のことです。異なる照明条件の下での見た目に影響します。多少の蛍光性はダイヤモンドの色を引き立てますが、強すぎると価値が下がります。

 

  1. ライトパフォーマンス:

ほかの宝石と違ってダイヤモンドの視覚的な魅力は光との相互作用によって大きく左右されます。キズ(インクルージョンやフロー)、カット、研磨の品質などによって異なり、同じ相互作用を持つダイヤモンドは二つとありません。ダイヤモンドの本当の輝きを評価する指標といえるでしょう。

 

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  1. プロット:

インクルージョンの位置や大きさを図示したものです。ダイヤモンドの特徴を示す地図のようなもので、欠点を可視化することができます。

 

  1. レーザー刻印:

一部のダイヤモンドは、真正性の保証と鑑定書との紐付けのために識別番号がガードルにレーザー刻印されています。

 

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  1. 鑑定ラボ:

Sarine、GIA、AGS、IGI、HRDのような著名なラボが、高品質で信頼できるダイヤモンド鑑定書を発行しています。これらのラボは厳格な鑑定基準を遵守することによってその精度と信頼性を担保しています。

 

 

まとめ

ダイヤモンドジャーニーに出発する際は、鑑定書がダイヤモンドの品質を理解するための入り口になることを忘れないでください。鑑定書に記載された項目について学び、専門家にアドバイスを求め、信頼できる包括的な鑑定書付きのダイヤモンドを選ぶようにしましょう。鑑定の細かいニュアンスを理解するための投資は、世代を超えて受け継がれる煌めく宝物を見つけるのに役立つはずです。

 

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