ひと昔前まで「贅沢」や「ロマンチック」の象徴だったダイヤモンドの印象は、ここ十数年で一気に後ろめたい存在へと変化しました。内乱の続く一握りの国々よってもたらされたこの負の印象はポップカルチャーの煽りを受け、突如として「非倫理的」というレッテルが貼られるまでになりました。ダイヤモンド業界は倫理的な調達のために持続可能な取り組みを行ってきましたが、ネガティブなイメージは払拭されず、未だに環境を傷付け、社会的弱者を食い物にしていると非難されています。
このような先入観の中で育った新しい世代の消費者にとって、天然ダイヤモンドはもはや特別なものではありません。それは、宝石店に大量に並んだダイヤモンドを見かけた経験や現代消費者の倫理的価値観とは正反対の「ハリウッドの物語」に対するある種の違和感から起因したものです。自分の価値観に合うかどうかがブランド選びの決め手になるZ世代やミレニアル世代にとってこれは大きな問題です。
サリネはダイヤモンド業界の革新を主導するリーダーとして、技術的価値を提供し続けるだけでなく、ひとつの宝石を採掘から店舗に至るまで追跡するトレーサビリティデータによって、この薄暗いトンネルの先に明かりを灯すことを使命と考えています。数年前に公開した「ダイヤモンド・ジャーニー」の動画では、すべてのダイヤモンドにはインクルージョンやインパーフェクションを通じて語られるべき物語があることを紹介しました。ダイヤモンドにとってインクルージョンは個性のようなものであり、その識別に大きな役割を果たしています。動画は何百万人もの人々に視聴され、多くの小売業者がこの物語を販促ツールとして利用するためにサリネのダイヤモンド・ジャーニー™・レポートを導入しました。そして今、私たちはこの物語に新たな1ページを追加する必要があると判断しました。
なぜか?それはこの新たな物語がダイヤモンドのパイプライン全体に光を当てて、ダイヤモンドの美しさを再発見する新たな機会を創出できると信じているからです。その美しさは宝石の背後ある人間の輝きによるものであり、このような発見の旅を続けることがダイヤモンドを栄光の日々へ戻す原動力になると信じています。
そのために私たちは ダイヤモンド・ジャーニーのウェブサイトを通じて、「恋人たちをつなげる美しい宝石」という従来のダイヤモンドを「世界中の人々をつなげる存在」という新しいイメージに書き換えようとしています。そこにはダイヤモンドを購入することが、アフリカの鉱山コミュニティやインドの製造業コミュニティ、温室の動物たち、そして私たちの一生をはるかに超えた新たな時代の夜明けにまでつながるというメッセージが込められています。私たちが購入しているのは単なるダイヤモンドではありません。それは地球の遺産の一部なのです。
このウェブサイトは、ダイヤモンドの誕生から採掘、天然ダイヤモンドの美しさを引き出す職人たちの技に至るまで、消費者が知りたいことをすべて網羅しています。そしてこれらすべてが何百万人もの人々・環境に可能性と利益をもたらします。宝石が消費者に届くまでに与える影響についていくつか例を挙げましょう。
ウェブサイトでは、ダイヤモンド自体がそうであるように「持続可能性」という考えがパイプラインを伝って製造分野にまで影響を及ぼしていることを明らかにしています。多くのダイヤモンド製造拠点の周辺地域に学校や病院が開設され、何千人もの雇用を生み出しています。また、ほとんどの製造拠点で雇用機会均等を推進しており、中には身体障がい者のみを雇用しているところもあります。
私たちはダイヤモンド・ジャーニー・サイトというオープンソースで透明性を提供することで、消費者が世界で最も愛されている宝石に再び心を開いてくれることを願っています。ダイヤモンドは単なる贅沢品というだけでなく、想像を超える深みを何層にも備えています。これはダイヤモンド・ジャーニーがもたらしたかつてないレベルの透明性により明らかにされました。そして透明性は現代では必須であるだけでなく、味方でもあります。だからこそ、サリネはトレーサビリティの業界リーダーとして透明性をさらに強化し、ウェブサイトを通じて現代の消費者により適切な体験を提供し、トレーサビリティを次のレベルに引き上げようとしています。
さあ、ほかにない新しい販売ツールを体験しましょう!